できる限り国産・有機栽培または無農薬・非遺伝子組み換えの食材を使用し、
毎週メニューが変わる、旬の食材を中心にさまざまな国の料理を提供するお店です。
お肉はすべて国産で、抗生物質不使用のものを選び、魚介類は近隣の漁港で水揚げされた天然物のみを使用。
卵も、平飼いで育てられた鶏の産みたてが毎週届きます。
一般的に飲食店は「○○料理」とジャンルで分類されますが、当店はあえてジャンルにとらわれないスタイルにこだわっています。
その時期にしか出会えない食材との一期一会を大切にし、その瞬間ならではの料理をお届けしています。
インドの首都デリーで生まれ育ち、その後約10年間東京でキャリアを積み、IT企業で忙しい日々を過ごしてきました。
常に「最先端」を追い求めるITの世界、そして大都会の暮らししか知らない中、人間本来の生き方や自然とのつながりからどんどん遠ざかっていくことに疑問を抱くようになり、
そんな違和感から一念発起し、あえてテクノロジーとは対極にある「本来の食のあり方」を追求する道を選び、地方へ移住。
添加物や化学調味料を一切使わず、素材そのものの味を大切にする「Homage」を開業しました。
現在の日本は自給自足の課題を抱えながらも、ますます輸入品に依存する傾向にあります。
そんな中、当店ではあえて価格が高くても国産の食材を優先して使用しています。
その理由は、需要を増やすことで生産者も増えると信じているからです。
当店はさまざまな国の料理を楽しめることがコンセプトですが、輸入食材を完全に排除するのではなく、
全体の1〜2割程度にとどめ、ちょっとした「日常の贅沢」として感謝の気持ちを込めて取り入れています。
また、「地元のものを優先する」だけでなく、「生産者の顔が見えること」も大切にしています。
感動した食材をただ店内で楽しむだけでなく、「自宅でも購入したい」と思っていただけるよう、生産者の紹介にも力を入れています。
その感動体験こそが、国産消費を広げる最短の方法だと考えています。
さらに、店内には静岡県内のアーティストによる作品も展示しており、アートを通じて地域とのつながりも育んでいます。
無農薬・有機栽培の野菜、抗生物質不使用の肉、天然物の魚などを選ぶことは、
「安心・安全」という観点だけでなく、地球と調和し、健全な循環を生み出すために必要な選択だと考えています。
例えば、農薬や殺虫剤の使用がミツバチの減少につながっていることは、よく知られています。
だからこそ、有機・自然栽培に取り組む生産者を応援することは、自然環境の保護にもつながっているのです。
環境にやさしいものは、結果として人にもやさしいと信じています。
オーガニック志向のお店というと「ヴィーガン・ベジタリアン専門店」を想像されることもありますが、
当店は野菜に限らず、すべての食材にこだわっています。
たとえば塩ひとつ取っても、一般的な精製塩ではなく、西伊豆の完全天日干し塩を使用。
肉も、自然と共生しながら育ったものを選ぶことで、環境負荷の軽減につながります。
また、世界各国のレシピを取り入れているため、結果的にヴィーガンやベジタリアン対応になるメニューも自然と多くなります。
小麦アレルギーなど、食事制限のある方にも安心してご利用いただけるよう、メニューには詳細な表示を行っています。
さらに、食材や料理だけでなく、店舗運営全体を通して環境負荷の軽減に取り組んでいます。
食品用ラップフィルムやおしぼり、使い捨て容器、漂白剤・化学洗剤などは一切使用していません。
調理をしているだけでも生まれるゴミを最小限に抑える工夫を、日々実践しています。
一見、全面ガラス張りの「おしゃれなお店」に見えるかもしれませんが、
このガラスには訪れた方が自由にクレヨンでお絵かきできます。
地元の子どもから大人までの「アート」が展示され、数週間ごとの窓掃除と同時に展示も入れ替わります!
スルスルと気持ちよく描ける感覚は、誰もが夢中になる楽しい体験です。
ぜひ、来店の際はお気軽にガラスアートをお楽しみください。