2023年9月25日
「地域のお店」デザイン表彰にて賞をいただいて以降、やまじゅうの鰹節と鰹節づくりについて、より多くの方に知っていただこうと主に2つのお取組を行ってきました。
1つは、工場見学の拡大です。焼津市の観光協会や市役所観光交流課とも連携し、個人から団体まで多くの工場見学を受け入れ、焼津の鰹節、やまじゅうの鰹節について多くの方にアピールしてきました。特に団体での工場見学にも対応するため、敷地入口を拡張し、大型バスの乗り入れを可能にしました。また、工場内も見学コースを整備をし、工場内の階段の設置などを行いました。コロナ禍もあり、工場見学の受け入れができない時期もありましたが、県内外から大変多くの方にお越しいただいています。見学をしていただいた方は、見学後にお買い物をしていただけるだけでなく、お取り寄せでの注文をいただくことも多く、長いお付き合いに繋げることができています。見学時に丁寧に鰹節について説明し、商品が出来上がっていくストーリーや思いを伝えることで、弊社のファンになっていただけている証拠だと思います。
もう1つは、工場を開放したマルシェ「てびやまるしぇ」の開催です。年に4回、工場内に地元の生産者を中心に集まり、マルシェを開催しています。キッチンカーやお祭りの屋台のようなお店が集まるのではなく、お茶や干物、しらす、練り製品、缶詰など、地元で丁寧に製造をしている方に集まっていただき、特別なものではなく、普段の生活から使うものを販売していただいています。このマルシェの開催によって、お店への来店のハードルを下げることができたと思います。弊社の直売所は工場併設なので、けずりたての鰹節を製造直売価格で買えるというのがメリットですが、あくまで販売業ではなく「製造の傍らで販売もしている」という形です。直売所に専属の店員がいるわけでもなく、誰もが入りやすいお店とは言えないと思います。ただ、このマルシェの時は多くのお店も出店しますし、お客様もたくさん来ます。何かやってるからと来てくれる方もいます。出店をしてくれるお店のお客さんも来てくれます。近所の方が散歩がてらに寄ってくれます。皆がとても気軽に来店してくれています。そこでお客様に商品を作っている人が対面で会話し、買い物をしてもらうことで、お店のことや作っている人のことを知っていただく機会になり、「入りにくいお店」が「またいってみたいお店」にすることができています。実際「この前マルシェで買って美味しかったから」と来店してくれるお客様がとても増えたと感じます。また、遠方からお越しいただき、マルシェに出店してくれているお店をハシゴしてくれる方もいます。地域のお店として、ほんの少しですが地元に貢献できたような気がします。
「地域のお店」デザイン表彰の後の主な取組は、以上2つです。少人数の小さな会社なので、できることは限られますが、地域のお店として、地元焼津を盛り上げられるような取組を進めていきたいと思います。